症例紹介

  漏斗胸の治療方法・症例 漏斗胸の症例2

治療方法・症例 もくじ

漏斗胸の症例

症例は6歳男性。生下時より前胸部の陥凹を認めています。幼少時から上気道感染症が著しく、当院の事をご両親がインターネットで知り、来院されました(図1)。

来院時の胸部X線撮影では前胸壁の圧迫により心臓は左方偏位し、脊椎に向かって左側に心臓の陰影を認めていません。これはCTにおいても確認できているが如く、前胸壁の圧迫により心陰影は左方に偏位しています。

更に若干の脊椎側弯症が診られました。心電図ではV1に二層性P波を認めています。

これら、漏斗胸に典型的な検査所見がありました。

図1 漏斗胸手術前

図1 漏斗胸手術前

漏斗胸手術前

漏斗胸手術前

漏斗胸ナス法術後

漏斗胸ナス法術後

バー抜去手術後

バー抜去手術後

当院での手術前後の経過

初診日から4ヶ月後に入院し、翌日全身麻酔下にナス法による胸骨挙上術を施行しました。

術後1日目には手術時に挿入したドレーンを抜去し、術後6日目に退院しました。住居が愛媛県下であった為、自宅に帰宅し、3日後に外来受診しました。その後便秘を認めたので、その後4日目に外来受診し、術後1ヶ月目の受診を決定し、その時に経過良好であり(図2)、術後4ヶ月目に外来で診ています。

術後1年目で外来受診し、経過良好でありました。

術後2年目にはバーを抜去する事を決定し、夏休み前に術前検査の為来院。その夏休みに入院し、当日午後バー抜去手術し、4日目には退院しています。退院後2日目に外来受診し、経過観察とし、術後3ヶ月目に拝見して、次回は3年後の受診としました。

初回の受診から5年経った時点で良好な経過を示し、心電図所見も改善し、CTでも偏位は認めていません(図3)。

図2 漏斗胸ナス法手術後

図2 漏斗胸ナス法手術後

図3 バー抜去手術後

図3 バー抜去手術後

大人の方の漏斗胸治療手術をたくさん行っています。痛みの少ない漏斗胸治療のために努力しています。